フラックスについて その3
フラックス処理について(共晶・亜共晶 Al-Si合金の改良処理用)
Siを5~12%含むアルミニウム合金(AC4C等)はナトリウムを添加する事で組織が改良され、
機械的性質(伸び、引っ張り強さ)が向上します。これを改良処理と呼びます。
改良処理用のフラックスは、主にタブレット状のフラックスと粉状のフラックスに分類されます。
改良効果時間を長く維持したい場合は、タブレット状フラックスの採用が多いです。
改良処理用のフラックスを選定する際も除さい・酸化物除去用フラックスの選定と同じ様に、
投入するアルミ溶湯の温度に対して適切なフラックスを選定する必要があります。
また、共晶・亜共晶 Al-Si合金の改良処理に必要なナトリウムの量は一般的には投入するアルミ溶湯量に
対しおよそ20ppm(0.002%)以上とされています。