2022.10.31 品質(溶湯)
酸化物
溶解保持炉のメンテナンスで悩まされるのが、酸化物です。
酸化物は、その形状から”オバケ”とも呼ばれています。
アルミニウム溶湯は大気中の酸素と反応して、Al2O3(アルミナ)、
MgO(マグネシア)、MgAl2O4(スピネル)等の酸化物を形成します。
炉壁に付着した酸化物は、一定時間加熱されると比較的軟らかい状態から
コンクリートを壊す工具でも壊れないぐらい硬くなります。
酸化物は熱膨張が大きいため、炉壁にたくさん付着している炉は
激しく変形します。
またバーナー周辺に酸化物が付着すると、バーナーフレームが正常に出なくなり
溶解能力と保持昇温能力が落ちてしまいます。
大変ですが、硬い酸化物に変わる前に、1直1回の清掃をお願い致します。